Number_iの1stデジタルシングル『GOAT』が2024年1月1日にリリースされ、同時にMVが公開されました。
配信3日目にして1,000万回再生を突破し話題となっていますが、SNSを中心に様々な考察で盛り上がっています。
今回はのMVに関する考察を紹介します。
Number_i『GOAT』MVについて
Number_iの1stデジタルシングル『GOAT』のMVについて簡単に紹介します。
3分39秒の映像作品で、MVは東京事変『永遠の不在証明』『緑酒』、藤井風『帰ろう(kaerou)』、Vaundy『しわあわせ』『トドメの一撃 feat. Cory Wong』などを数々のMVを手掛ける映像監督の児玉裕一氏がディレクションをしています。
こちらが、Number_i『GOAT』のMVを手掛けた児玉裕一氏のコメントです。
Number_iの3人、コレオグラファーさん、スタイリストさんと何度も顔を合わせながら、みんなで少しずつイメージを膨らませていきました。
これが彼らの答え。そして彼らの新しいやり方。
これまでもこれからもすべてひっくるめて堂々と前に進んでいく、
そんな覚悟と清々しさと可能性があふれちゃってはみ出しちゃって、
とても映像には収まりきってません. . . 。Number_i やばい. . .
つまり、今回のMVはメンバーである平野紫耀・神宮寺勇太・岸優太3名のアイディアも練り込まれたMV作品であるということがわかります。
Number_i『GOAT』MV考察
それでは、Number_i『GOAT』のMVに関する考察を紹介します。
テーマは2つ
『GOAT』のMVにおいてテーマとなるキーワードはこちらの2つです。
「WHAT IS Number_i?」 「WHAT IS "NEW GOAT"?」 |
「WHAT IS Number_i?」は直訳するとNumber_iって何?
「WHAT IS "NEW GOAT"?」は直訳すると”新しい史上最高”って何?という意味になります。
“GOAT”は一般的には動物の”山羊”を意味しますが、スラング語では“Greatest Of All Time”の略として「史上最高の」という意味としても用いられることがあります。
この2つのキーワードは共に視聴者に対し疑問を投げかけているわけですが、この答えは後に判明します。
それがこちらのシーンです。
MV開始1分8秒あたりで「間違いじゃないこれが俺のAnswer」と平野紫耀が歌った後に、メンバー3名の下にA.というアルファベットと白線が引かれる部分があります。
A.というのはAnswerのAで白線はメンバー3人のことを示しています。
つまり、Number_iとは平野紫耀・神宮寺勇太・岸優太の3名であり、新しい史上最高とは平野紫耀・神宮寺勇太・岸優太の3名だということが行き着いた答えであるというわけです。
わかりやすく言い直すと、「これがNumber_iの全てで、これが新しい史上最高のかたちである。自信に満ち溢れた俺たちの現在の姿をみて欲しい」というメンバーからの強い意志を感じとることができます。
旧ジャニーズ事務所に入所して、退所して、TOBEに加入して『GOAT』をリリースするまで辿った道すべてにおいて、決して間違っていたわけではなく、全部ひっくるめて正しい道だというメッセージなのではないかと考察します。
巻き戻しシーンの意図
続いてMVで気になるシーンと言えば、映像が巻き戻されるところなのではないかと思います。
MV開始2分38秒から映像が巻き戻され、いくつかの歌詞フレーズがつなぎ合わされています。
巻き戻されてつなぎ合わされた部分の歌詞をつなげるとこちらになります。
①Number_i
②Let's go
③あれもしたいしこれもしたいがFollw the rules
④GOAT
⑤愛に変える
⑥君に見てほしいんだマジぶっちぎるShooting Star
⑦アプデ Version_i
⑧これ聞いてんなら伝わってんだろ
⑨これが俺のAnswer
合計で9つのフレーズがつなぎ合わされていますが、これはメンバー3名が歌詞の中でも特に伝えたい部分なのではないかと考察します。
それをMVという映像作品において切り取って繋ぎ合わせた斬新な演出であるように感じます。ここにも彼らの”新しいやり方”が見て取ることができます。
最後の2つのフレーズである「これ聞いてんなら伝わってんだろ」と「これが俺のAnswer」は、旧メンバーに向けられたものなのか?ファンに向けられたものなのか?真意はわかりませんが、ここにメンバー3名の気持ちが集約されているのではないかと思います。
オマージュ
Number_i『GOAT』のMVには様々なオマージュが散りばめられています。
SNSを中心に話題となっているオマージュについてまとめましたので解説、紹介します。
映画のレイティングシステム
まずMV冒頭に映し出されるこちらのモーションピクチャーは、アメリカにおける映画のレイティングシステムをパロディしたものが用いられています。
『GOAT』MVのレイティング
一般的な映画のレイティング
映画のレイティングシステムとは、アメリカ映画協会(Motion Picture Association of America、MPAA)が定めた映画鑑賞における年齢による鑑賞制限のことで、合計5つのマークに分類されています。※日本では映画倫理(映倫)が4つの分類のもと管理を行なっている。
G/全年齢に適応 | |
PG /視聴制限はないが保護者の判断が必要 | |
PG-13/視聴制限はないが、3歳未満の子供の観賞については保護者の判断が必要 | |
R/17歳未満の観賞は保護者の同伴が必要 | |
NC-17/17歳以下の観賞を全面的に禁止 |
G (General Audiences)の”G”と『GOAT』の頭文字である”G”が共通ということでこのモーションピクチャーが用いられたのだとは思いますが、「全年齢に適応」という意味も含んでいるのではないかと考えます。
つまり映画のモーションシステムであるG (General Audiences)のパロディが用いられた意味は、”全ての人にみて欲しい”という想いが込められたのではないかと考察します。
アポロ11号の月面着陸
開始1分8秒あたりに映し出されるメンバー3人とNumber_iの旗、バギー(ムーン・バギー)は、人類が初めて月面に着陸させた宇宙飛行をオマージュさせたものです。
白い宇宙服を着て月面着陸を果たしたニール・A・アームストロング、マイケル・コリンズ、エドウィン・E・オルドリンJr.の3名は全身白い衣装を着た平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の3名に対応しており、アメリカの国旗に変わってNumber_iの旗、ムーンバギーとまさにアポロ11号が月面着陸をした様子がオマージュされています。
ここには”アポロ11号=人類初めての到達”、つまりNumber_iが人類初めての領域に到達するという意志が込められているのではないかと考察します。
グリンチ
開始1分20秒あたりから映し出されるグリーンの衣装を着た岸優太は映画『グリンチ』に登場するキャラクターグリンチをオマージュしたものだと思われます。
この作品は嫌われ者の醜い緑色の怪物グリンチが、大嫌いなクリスマスの奇跡を通して改心する物語です。アメリカではサンタクロースに並んで“クリスマスの代名詞”とされる国民的キャラクターです。
ここには、最初は嫌い者扱いされたかもしれないけど、すぐに世界的に愛されるキャラクターになるという意味合いが込められているのではないかと考察します。
また一部では、映画『マスク』に登場するジム・キャリー演じるスタンリー・イプキスのオマージュではないかという声も耳にしました。
スヌープ・ドッグ/Snoop Dogg
開始1分37秒あたりから映し出されるシルクハットにステッキを持った平野紫耀はアメリカのヒップホップMCであるスヌープ・ドッグをオマージュしたものだと思われます。
一部では映画『チャーリーとチョコレート工場』に登場するウィリー・ウォンカのオマージュではないかという意見も目にしますが、ピンクの衣装やサングラス、立ち振る舞いがスヌープ・ドッグに酷似しています。
こちらがウィリー・ウォンカの衣装です。
バック・トゥ・ザ・フューチャーⅡ
開始2分42秒あたりに映し出されるスタジャンにデニム姿の神宮寺勇太は映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーⅡ』でホバーボードを乗りこなすマーティのオマージュだと思われます。
以上が現在までに判明している『GOAT』MVのオマージュの考察紹介でした。
アメリカを象徴するシーンや有名作品のオマージュが多く散りばめられており、とても遊び心のあるMVではないかと思います。
最初と最後でリンク
『GOAT』のMVでは最初と最後の映像がリンクしているシーンが何箇所かあります。
最初のシーンでは議論を繰り広げている大勢の大人やパパラッチのようなカメラマン、キスをするカップルがいます。最後のシーンでは人はいなく、代わりに石膏が置かれています。
まとめ
今回はNumber_iの1stデジタルシングル『GOAT』のMVに関する考察について紹介しました。
今回紹介したものはあくまで考察です。実際に正しいのか間違っているのかはわかりませんが、オマージュや巻き戻しなど本当にたくさんの仕掛けや演出が練り込まれていることがわかります。
今後も様々な新しい考察が繰り広げられると思いますので、これはというものがあれば追加更新していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。