北海道知床半島沖で水深120mに沈没していた観光船「カズワン(KAZU Ⅰ)」の引き揚げ作業が行われましたが、えい航中に水深182mまで落下したことがわかりました。
この引き揚げ作業を行なった業者は一体どこなのでしょうか?
また、「落下させたのはわざとなのか?」という声が多数上がっていますが、その理由や世間の声についても紹介します。
カズワン(KAZU I)の引き揚げ業者はどこ?
カズワン(KAZU Ⅰ)の引き揚げ業者はどこの会社が行っているのでしょうか?
カズワン(KAZU Ⅰ)の引き揚げ業者は”日本サルヴェージ株式会社”という会社です。
日本サルヴェージの会社概要
社名:日本サルヴェージ株式会社
本社:〒143-0016 東京都大田区大森北1-5-1JRE大森駅東口ビル8階
設立:1934年(昭和9年)9月21日
資本金:6億4千万円
代表:大谷 弘之(取締役社長)
日本サルヴェージは1934年(昭和9年)に設立され東京都大田区に本社を置くサルベージ会社です。福岡県北九州市に支店(門司支店)があります。
社名であるサルベージ(salvage)とは”海難救助”や”財貨救出”という意味で、その名の通り遭難船を救助したり、環境損害(油汚染など)を防止・軽減する事業を行っている会社です。
代表取締役社長は大谷弘之(おおたに ひろゆき)氏で東京海上日動火災保険株式会社出身で2019年に現職に就任しています。
2021年12月31日時点での年間売上高は83億8200万円。
主な事業内容
(1) 海難船舶及び海難積荷の救助
(2) 船舶及びその他浮揚物の曳航
(3) 船舶・鋼構造物の撤去
(4) 海難船舶等からの燃料油および有害危険物質等の回収
(5) 海洋汚染防除及びその関連事業
(6) 船舶の売買及び貸渡
(7) 海事に関する検査及び鑑定
(8) 船舶の解撤ならびに解撤材の加工及び販売
(9) 海洋・水中工事の請負、施工ならびにこれに関するエンジニアリング(機材の調達、管理等)及びコンサルタント業務
(10) 船舶、機器等による役務の提供
(11) 海洋に関する観測、調査
(12) 電気工事の請負、設計ならびに施行、管理及びコンサルタント業務
(13) 潜水機器及び要具類の設計、製造ならびに販売
(14) 船員の派遣事業
カズワン(KAZU I)の落下はわざと?
カズワン(KAZU Ⅰ)の引き揚げ失敗はわざとなのでしょうか?
現在、カズワンの落下原因としては「船に巻き付けたベルト5本の内、船体の後方にかかっていた2本のベルトが船体との摩擦により切断されたのではないか?」と言われています。
【速報】カズワン落下原因「船体との摩擦でベルトが切断か」海上保安庁が見解 26日に再つり上げ #FNNプライムオンライン #北海道文化放送 https://t.co/B3LDTvv7F0
— FNNプライムオンライン (@FNN_News) May 25, 2022
実際のところ、カズワン(KAZU Ⅰ)を水深182mに落下させてしまったことがわざとなのかはわかっていませんが、そう言われている理由に関しては莫大な引き上げ費用がかかっているからだと思います。
国交省は、捜査や原因究明のために国が主体となって引き揚げる考えを強調。民間の専門業者と約1億4千万円で引き揚げの契約を交わしたことも明らかにした。
これまでこの業者と、捜索・調査のために約8億7700万円の契約を結んでいた。国交省によると、こちらも運航会社には請求しないといい、計10億円超を国費でまかなうことになった。
朝日新聞より
このように、今回カズワン(KAZU Ⅰ)の引き揚げにかかる費用は総額で10億円以上と言われています。
この10億円という費用は1回で無事に引き揚げできた場合の費用だと思うのですが、水深182mから再び引き揚げ作業することで更なる費用がかかることは誰でも想像がつくのではないかと思います。
果たして、この2回目の引き揚げ作業費用を日本サルヴェージが請求するのか?が注目されています。
もちろん、引き揚げ作業というのはかなり繊細かつ困難な作業であることは重々に承知しているのですが、”海のエキスパート”である日本サルヴェージがこのような事を想定できなかったのでしょうか?
また、26日に行われる作業では、「船体を海中で引っ張るのではなく作業船の左舷側に横付けし固定したうえで、海面に一部露出した状態で水深の浅い海域に移動させる」「前回よりも強度の高いベルトを使う」との事なのですが、なぜ最初からこのような対応をしなかったのか少し疑問が残ります。
今回の費用は全て国民の税金から賄われるわけなので、「わざと?」と不満が出るのも仕方ないのではないかと思います。
引き揚げ失敗に対する世間の声を紹介!
カズワン(KAZU Ⅰ)の引き揚げ作業の失敗による世間の声を紹介します。
これだけ注目されてるのに、こんなあり得ない凡ミス起ります?
わざと以外考えられない。
知られたくない事実でもあるのか?カズワン、水深180mの海底に落下 引き揚げの作業台船が航行中(朝日新聞デジタル) https://t.co/Ced9OxFI7G
— ぴょんきち🐸 (@RZyAwF0zJWL1pE5) May 24, 2022
カズワンのニュースは、ずっと追ってたんやが、文字で カズワン落下って見た時と、改めて、サルベージ会社のニュース動画観たら、動画だと悲壮感が漂ってるので、ほんともう技術ない人は責めんで欲しい。想像以上に大変な作業だと思うから、作業員全員が誰も命落とさずに作業終えることだけ祈る。
— 愛 (@fuku2love) May 24, 2022
https://twitter.com/kazgrease/status/1528934368190025728
カズワンが曳航中に落下したというYahoo!ニュースのコメント。お一人目の冷静なコメントに比べて、他の二人のコレよ。もしこういう系のコメントさんが職場の上司にいたとしたら、あたくし的にはちょっと辛いものがあるな。#知床観光船事故 #カズワン #KAZU1 pic.twitter.com/fCvff1aLRc
— ミラン (@MilanPazdra) May 24, 2022
カズワン落下
ぶっちゃけあの海域危険なとこだし
仕方ないと思う。日本ってなぜ事故が
起こったか問題にするけど
何の意味がないよね?事故が起こった時にどうやって
対処するかの方が大事なのに事故なんて必ず起こるのだから
事故はー起こるさー🚂— みぃな㌠△ ⁸⁶ (@zalea39) May 24, 2022
このように、世間では「わざとではないか?」「落下はお粗末だ」という声がある一方で、「失敗は仕方ない」「作業員は頑張っている」と擁護する声の方が多いようです。
世間でも言われているように、まずは無事に作業を終えることを祈るばかりです。
まとめ
今回はカズワン(KAZU Ⅰ)の引き上げに関する疑問について紹介しました。
- カズワン(KAZU Ⅰ)の引き上げ業者は日本サルヴェージ株式会社
- 東京都大田区に本社を持ち海難救助や財貨救出を行う会社
- 水深120mから引き揚げえい航中に182mの海底に落下
- 落下がわざと言われる原因は莫大な作業費用 (国費)が関係
- 再引き揚げ作業は5月26日から行う
- 引き揚げ失敗に対し世間の声は擁護する声が多数
1日でも早く無事に作業を終えることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。