MLBロサンゼルス・ドジャースで活躍する大谷翔平選手。
2023年シーズンより、長年愛用してきたアシックス社製の野球用品から一新されることがわかりましたが、バットのメーカーはどこの商品なのでしょうか?
今回は大谷選手が使用する歴代のバットについて、メーカーやスペック(素材、長さ、重さ)、変更した理由などを紹介します。
最新2024年シーズンの大谷翔平選手のバットスペックも追記しています。
大谷翔平2023年バットメーカーはどこ製?
大谷翔平選手が2023年シーズンより使用するバットは、Chandler Bats(チャンドラー バッツ)というメーカーです。
日本では聞き馴染みのないメーカーですが、メジャーリーガーには大変人気があり、MLB選手使用率TOP5に入るアメリカのバット専門メーカーです。
2022年シーズンのア・リーグ最優秀選手賞(MVP)を受賞したヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が使用していることでも知られています。
ロゴはChandlerの頭文字である”C”。またCの空洞部分がバットのグリップエンドをかたどっており、とてもおしゃれデザインとなっています。
チャンドラー社とは?
- 2009年にペンシルバニア州イースト・ノーリトンで設立
- 現在はフロリダ州ポートセントルーシーに拠点を置く
- 設立の背景はMLBでのバットの破損率が原因
- 多くのMLB選手が愛用し、カスタムバットを提供
チャンドラー社はデビッド・チャンドラーによって2009年にアメリカ合衆国・ペンシルバニア州イースト・ノーリトンで設立されたバット製造専門のメーカーです。
設立の背景にあったのが、2008年に記録されたメジャーリーグでの歴代最高のバット破損率。より高品質で安全性の高い商品を提供したいという想いからバットの製造に乗り出しました。
デビット・チャンドラーは元々、家具メーカーで働いていたため、そこで得た知識により耐久性に優れ、高反発なバットの製造を可能にしたそうです。
チャンドラーのバットがメジャーに浸透し始めたのは2012年。当時、ヤンキースに移籍したしたラウル・イバニェス選手がチームメイトに”よく飛ぶバット”と紹介したことがきっかけだそうです。
会社は2019年に破産申請をしてしまいますが、当時ニューヨーク・メッツに所属していたヨエニス・セスペデス選手がチャンドラーのバットを使用していたことから会社を買収し現在に至ります。
Chandler bats
HP:https://www.chandlerbats.com
YouTube:@ChandlerBats
Instagram:chandlerbats
Twitter:@Chandlerbats
大谷翔平の歴代バットスペック(素材、長さ、重さ)は?
大谷翔平選手がMLBでこれまでに使用したバットのスペック(素材、長さ、重さ)について紹介します。
※メジャー1年目の2018年シーズンからメジャー7年目の2024年シーズンまで
2024年シーズン
大谷翔平選手が2024年シーズンに使用するチャンドラー社製のバットスペック(素材、重さ、長さ)はこちら。
2024年シーズン大谷選手のバットスペック
- モデル(型番):
- 素材:メイプル
- 長さ:34インチ(約86.36cm)
- 重さ:31.5オンス(約893グラム)
大谷翔平選手の2024年シーズンのバットスペックは、同じ新加入組のテオスカー・ヘルナンデス外野手のインタビューで明らかになっています。
2023年シーズンに比べ、長さは0.5インチ(約1.2cm)短くなっています。重さについてもこれまでに900グラムを割ることがありませんでしたが、約893グラムとやや軽くしたことがわかります。
2023年シーズン
大谷翔平選手が2023年シーズンに使用するチャンドラー社製のバットスペック(素材、重さ、長さ)はこちら。
2023年シーズン大谷選手のバットスペック
- モデル(型番):SO17.4
- 素材:メイプル
- 長さ:非公表(34.5インチ、87.63cm予想)
- 重さ:非公表(900~905グラム予想)
残念ながら、現在までにメーカーからの正式なスペックは公表されていませんので予想になります。
素材に関しては練習で使用しているバットにMAPLEの文字が刻印されているので、メイプル(楓、もみじの木)なのではないかと思います。
また、長さに関しては昨年までの33.5インチ(85.09cm)から34.5インチ(87.63cm)と約2.5cmも長くなっていることがわかりました。
重さに関しては900~905グラム前後と予想します。
未確定のスペックに関しては、正式な情報が分かり次第更新します。
2018-2022年シーズン
大谷翔平選手がメジャーリーグで使用したバットスペック(素材、重さ、長さ)はこちら。
シーズン | メーカー | 素材 | 長さ | 重さ | 安打数 | 本塁打数 |
2018年 | ASICS アシックス |
アオダモ | 33.5インチ (約85.09cm) |
93 | 22 | |
2019年 | ASICS アシックス |
アオダモ | 33.5インチ (約85.09cm) |
110 | 18 | |
2020年 | ASICS アシックス |
バーチ | 33.5インチ (約85.09cm) |
900グラム | 29 | 7 |
2021年 | ASICS アシックス |
バーチ | 33.5インチ (約85.09cm) |
905グラム | 138 | 46 |
2022年 | ASICS アシックス |
バーチ | 33.5インチ (約85.09cm) |
905グラム | 160 | 34 |
2023年 | Chandler チャンドラー |
メイプル |
34.5インチ (約87.63cm) |
未公表 | 151 | 44 |
2024年 | Chandler チャンドラー |
メイプル | 34インチ (約86.36cm) |
31.5オンス (約893グラム) |
※2020年シーズンは新型コロナウイルスの影響により60試合に短縮
バットの長さは、これまでメジャー5年間で全て33.5インチ(約85cm)に統一されています。
重さは、900〜905グラムとこちらもほとんど変化はありません。
注目すべきは素材で、メジャー1年目と2年目は日本でも馴染みのあるアオダモが使用されています。アオダモの特徴は、柔らかく反発力があり軽く耐久性も優れた素材です。
2020年のメジャー3年目から2022年のメジャー5年目はバーチが使用されています。アオダモに比べるとしなりが少なくやや堅く、高反発の特徴を持つ素材です。
そして、2023年のメジャー6年目はメイプルが使用されています。メイプルはアオダモに比べるとさらに堅く、球を弾く特徴を持つ素材です。金属バットに近い打感があり、パワーヒッターに好んで使用されています。また、軽く耐久性にも優れ、使用しても凹みが少ない特徴も持ちます。
こうしてみるとわかるように、シーズンを重ねるごとによりしなりが少なく、高反発な素材に変わっていっています。
ゴルフでもスイングスピードが速い選手はしなりの少ない硬いシャフトを使用しますので、野球でも同じことが言えるのではないかと思います。
なぜアシックスからチャンドラーに変更したのか?
大谷翔平選手はこれまでNPB1年目から長年使用してきたアシックス製のバットから、なぜチャンドラ製のバットに変更したのでしょうか?
1番の理由としては、より良い成績を残すためだと思われます。
これまで大谷選手は、バットの長さや重さは変えずとも、様々な素材や形状を試し改良を加えています。
2022年シーズンは、前シーズンに46本塁打を打ったにもかかわらず、異なる形状を持つバットを1本取り入れ、コンディションや調子により使い分けていたそうです。
大谷選手は過去のインタビューで、「振りやすさが飛距離につながり、打率にも関わってくる」とバットに対し振りやすさを重視しており、様々なバットメーカーを試した結果、チャンドラー社製のバットが一番しっくりきたのではないかと思います。
また、チャンドラー社製バットの1番の特徴としてXP仕上げというものがあり、バットを通常の2倍の硬さにする加工があるそうです。
つまり、大谷選手のようなパワーヒッターにとってはより飛距離を稼げるため、多少の打ち損ないでもスタンドインできるバットに魅力を感じた部分もあり、使用する経緯に至ったのではないかと思います。
操作性もあり、反発力もあり、耐久性に優れているチャンドラーのバットで、2023年シーズンにどのような打撃成績を残すのか非常に楽しみですね。
チャンドラーのバットを使用する主なメジャーリーガーは?
チャンドラー社製のバットを使用する主なメジャーリーガーはこちら。
- アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
- ブライス・ハーパー(フィリーズ)
- リース・ホスキンス(フィリーズ)
- クリス・ブライアント(ロッキーズ)
この中で一番有名な選手は、ニューヨーク・ヤンキースに所属するアーロン・ジャッジ選手です。2022年シーズンにア・リーグ61年ぶりの新記録となる62号本塁打を放ち、大谷翔平選手と最後までMVP争いをした人物です。
続いては、フィラデルフィア・フィリーズに所属するブライス・ハーパー選手です。2019年に13年総額3億3000万ドル(約367億7000万円)で契約をしたMLBを代表するスーパースターです。
他にも多くの選手がチャンドラーのバットを使用していますが、メジャーリーガーは日本のプロ野球選手と違い、シーズン内で異なるメーカーのバットを使用したり、1年ですぐに他社のバットに乗り換えたりすることが多々あるので、この選手が使用しているというのは難しい部分であります。
チャンドラーのバットはどこで購入できる?
チャンドラー社製のバットはどこで購入できるのでしょうか?
現在購入可能な場所はこちらになります。
チャンドラーのバットが購入可能なサイト
カスタムオーダーで購入したい場合
・Chandler bats online
既製品を購入したい場合
・Chandler bats online
・ebay
カスタムオーダー品を購入したい場合は、Chandler batsのオンラインサイトで購入が可能です。(英語表記のため、googleの日本語翻訳が役に立ちます)
オーダーでは、カラー、ロゴデザイン、長さ、重さ、素材(バーチorメイプル)などが選択でき、硬式用のカスタムバットで$240〜くらいの価格になっています。
日本への国際輸送も行っていますが、送料がプラスで$50〜60(日本円で7,000円前後)かかります。その他にも関税がかかる可能性がありますので、送料と関税で1万円プラスαは見ておいた方が良さそうです。
既製品を購入したい場合は、Chandler batsのオンラインサイトか世界最大級のオンラインショッピングモールであるebayで購入が可能です。
残念ながら、現在日本国内でチャンドラーのバットを一般向けに取り扱っている販売店は無いようですが、NPBに所属しているプロ野球選手のみに販売している代理店はありました。(一般消費者向けの販売は無し)
今後、一般に向けて販売するかどうかはメーカーと交渉中とのことです。
Chandler batsをNPB選手向けに提供している会社
会社名:株式会社エスアールエス
所在地:千葉県浦安市日の出2-5-19
設立:令和3年4月20日
代表取締役:宇野 誠一
主にジュニア向けの野球指導を行っている会社のようです。
販売に関して新しい情報が分かり次第更新します。
まとめ
今回は大谷翔平選手が2023年シーズンに使用するバットについて、メーカーやスペック、メーカーを変更した理由、購入可能な場所などを紹介しました。
- 大谷翔平選手が2023年に使用するバットメーカーはアメリカのチャンドラー
- モデル(型番):SO17.4
- 素材:メイプル
- 長さ:非公表(33.5インチ、85.09cm予想)
- 重さ:非公表(900~905グラム予想)
- バットメーカー変更理由は更なる成績の向上
果たしてバットを変えた大谷選手が、どのような成績を残し活躍するのかとても楽しみですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。