『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』は2016年1月にフジテレビの月9で放送されたドラマです。
主人公の音(有村架純)と練(高良健吾)の二人を中心としながら、彼らを取り巻く四人の男女の想いが複雑に絡み合いながら物語が進んでいく群像ラブストーリーで、坂元裕二によるオリジナル脚本作品です。
そんな『いつ恋』第4話のあらすじや感想・印象に残ったシーンなどを紹介します!
- ドラマ「いつ恋」第4話のあらすじ
- ドラマ「いつ恋」第4話の視聴率
- ドラマ「いつ恋」第4話の出演者・キャスト
- ドラマ「いつ恋」第4話の感想・印象に残ったシーン
本文はネタバレも含みますので、ネタバレ結末などを知りたくない方はご注意下さい!
いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 1 / 坂元裕二(著) 河出書房新社
幼い頃に母を亡くし、北海道で養父母に厳しく育てられた杉原音。高校卒業後も進学せず、彼らを養うために働く音だったが、ある日、財布などがすべて入ったバッグを盗まれてしまう。一方、祖父と過ごした故郷を取り戻すため出稼ぎに来ている曽田練は、音のバッグを偶然東京で手にする。その中に、母親が音に宛てた手紙を見つけ、北海道まで返しに向かうのだが…。東京を舞台に、辛い過去を抱えながらも前向きに生きようとする音と練、そして二人を取り巻く男女4人の苦しく切ない思いを描いた群像劇。
『いつ恋』第4話 あらすじ
ドラマ『いつ恋』第4話のあらすじを紹介します。
こちらは第4話のネタバレを含みます!!
第4話「あなたを好きになりました」
練(高良健吾)は、退院することになった木穂子(高畑充希)に会うために病院を訪れる。木穂子は、迎えに来る母親と一緒に、しばらくの間帰省することになっていた。木穂子は、不倫相手とはもう会わないと練に約束する。練はそんな木穂子を温かく受け入れる。
病室で、木穂子は練の後ろに回り、「あんな長いメール送られて正直引いた人」と言うと、練の右手を持ち「はい」と言いながら持ち上げる。「この女嘘ばかりついているって怒った人」と再び練の手を上げる。「ちょっと重いから別れたいなって思ってる人」と木穂子は練の手を取るが、練は自分の手に力を入れ動かさない。
練は木穂子と向かい合うと、「木穂ちゃんは木穂ちゃんです」と言って今度は自分で手を上げる。
「もう、あの人には会わないから」「くっついていい?」と話す木穂子をそっと抱き寄せる練。「もう駄目かと思ってたよ。普通の恋人同士になろうね、、、なれるよね」と言う木穂子に、「うん、なろう」と頷く練だった。
『春寿の杜』でお風呂の掃除をする音(有村架純)は、船川玲美(永野芽郁)と給料の使い道について話す。「杉原さん、何に使うの」と聞く船川玲美に「そりゃもうぱっとよ、ぱっと」と音は明るく言う。しかし、音は事務所で現金書留の封筒にお金を入れる。北海道に暮らす養父母に仕送りをするためにだった。
仕事の帰り道で音はたこ焼き屋の屋台に目が止まる。美味しそうなたこ焼きを見つめ、買おうかどうか迷うも一旦は諦めて帰ろうとするが、食べたい気持ちを抑えきれられずに購入する。
「たんたんたこ焼き、たんたんたこ焼き、お口に青のりついてんで」と歌を口ずさみながらバスの座席に座る音。するとそこへ仕事帰りの練が乗車してきた。お互いに目を合わすも、練は目を背け別の座席に座る。
そんな光景に音は練に話しかけようと座席を立とうとするも、バスから急に降りようとした女性と接触してしまい、そのはずみで”たこ焼き”の入った袋が床に落ちてしまう。音は床に落ちた”たこ焼き”を拾おうとしたが、後続してバスを降りる男性に蹴られてしまい、”たこ焼き”はバスの外へ。そのままドアが閉まってしまい、音は楽しみにしていた”たこ焼き”を諦めることになる。
その光景に、練は音をチラリと見るだけで何の言葉もかけてくれなかった。
『雪が谷3丁目』のバス停で降りる二人。音が「こんばんは」と話しかけるも、練は「こんばんは」と一言だけ返して帰ろうとする。後を追いかける音。「引っ越し屋さん、この間のこと、怒ってますよね。ごめんなさい。何か、急にああゆう...」と弁解する音だが練は会釈をするだけで帰ってしまう。その後ろ姿を悲し気に見送る音だった。
家へ帰る坂道で練は立ち止まり、後ろを振り返る。しかし、そこに音の姿はなかった。練は携帯を取り出し、以前撮影した白い花の写真をしばらく見た後、意を決したように画像を削除した。その日は綺麗な満月の夜だった。
柿谷運送の給料日、佐引(高橋一生)は、練や加持(森岡龍)から金を借りようとしてトラブルを起こす。手取りが減り、小学校に入学する息子の養育費が払えないらしい。
一方、小夏(森川葵)は、モデル事務所からスカウトされたことを練や晴太(坂口健太郎)に報告する。契約金をもらえて、青山にマンションも借りてくれるのだという。
ある朝、出勤するためにバス停に走って向かう練のその先に、ベンチに座ってうたた寝をしてしまいバスを一本逃した音の姿があった。日頃の激務により疲れている様子だった。笑顔で会釈する音に対し練はそっけなく会釈をし、そのまま立ってバスを待つ。
そのバスの中で、泣きだした幼児をめぐって乗客同士が口論になった。いたたまれなくなった音は、助けを求めるように練の方を見た。しかし練は目をそらすだけ。騒動も収まり、停留場でバスを降りようとする練。そのとき、目を閉じて座っていた音の手から荷物が落ち、音はそのまま座席に倒れ込んでしまう。
『春寿の杜』のソファーで苦しそうに横になる音。そこに電話で連絡を受けた朝陽(西島隆弘)がやって来て、音を休ませようと抱きかかえてベットに連れて行く。音を施設まで連れて来た人がいて、その人から音を預かった職員だったが、気づいた時にはもうその人はいなかった。おそらく練が音を職場まで運んだのである。
朝陽は『春寿の杜』を訪れた父と義兄に人手不足を訴えるも、「不満があるなら代案を出せ、理想があるなら自分の会社を作ればいい」とあしらわれてしまう。
音は体の疲労や部屋の寒さにより風邪をひいてしまったようで、同僚の船川玲美に家まで付き添ってもらっていた。その後、朝陽が電気ストーブと加湿器を買い、音の部屋にやってきた。それを設置した朝陽は帰ろうとするも、ふと部屋に置いてあった、似顔絵を目にする。そこには『春寿の杜』の入居者が描かれており、音が描いたのだという。
その才能に、「画家とかイラストレーターとかそんな道に進みたいと思ったことはないの?」「夢とかなかった?」「夢って大変なものなんだよ。面倒くさいし、鬱陶しいし、捨てようとしても捨てられない、もつれた糸みたいに心に絡んで取れなくなる、それが夢」と言う朝陽に対し、音は桃の缶詰を見つめながら考えこむ。
「伊吹さんにも夢とかあるんですか?」そう音が聞くと、「あった」と答える朝陽。
音はもし夢があったとしたら、もう叶っていると話す。音の夢とは、自分の部屋を持つこと。自分で仕事を持って、自分のお金で食べたいものを食べて、自分の部屋で自分の布団で眠りたかったという。
そんな音の発言に、「そしたら僕の夢もまだ続いているのかもしれない」と何かを教えてもらったような朝陽は、「あの人(会長)とちゃんと話せるようになること。ありがとう、早く元気になって」とその場を去る。
一方、仕事が終わり部屋に戻ってきた練は、木穂子と電話で会話をしていた。「明後日帰るけん、家いる?」と言う木穂子に対し、仕事が遅くなるから合鍵を郵便受けに入れておくと話す練。互いに幸せそうな雰囲気だった。
練が仕事中にトラックを運転していると、急に佐引が車を止めるよう言う。その先には佐引の息子が通う幼稚園があった。フェンスで校庭の中が見えにくため、佐引と練はジャンプしてなんとか中を覗こうとする。
幼稚園を出る息子を見つけた佐引は息子に会うために近づこうとするもそこには離婚した元妻と他の男の姿が。引き返そうとするも息子に見つかってしまい、元妻が近づいてきた。「なんですか?」と話す元妻に「入学金...」と言って渡そうとするも、断られてしまう。3人で手を繋ぎ仲睦まじい様子を後ろから眺める佐引の姿はとても悲しそうだった。
その後、引っ越しの仕事の先で、部屋に置いてあった指輪を盗もうとする佐引。それに気付いた練は止めようとし、佐引は頷き机に指輪を置く。その瞬間、練の首元を掴みベランダに連れ出す佐引。
掴み合いになった佐引は「田舎に帰れ」と言うも「帰りません」と練は対抗する。「こんなこと続けても何にも変わらないぞ、金なんか貯まらねえぞ、一生このまんまだぞ」「お前も俺みたいになるな、諦めろ」と佐引が言ったところで加持が止めに入りその場は収まる。
小夏は先日スカウトされたモデル事務所にいた。これから契約をするところだった。そこに母親からの着信が入るも電話には出ずに、契約書に目を通す。
そこにはマンションの契約書があった。不審に思った小夏は、母親に相談すると言いその場を立ち去ろうとするも黒いスーツを着た男性二人が小夏の目の前に立ちはだかる。その瞬間、事務所のチャイムが鳴る。心配になった春太が様子を見にきたのであった。部屋の中から助けを求める小夏の声を聞き、春太は事務所の中に入る。
『春寿の杜』からの電話を受けた音は「熱も下がりました。はい、明日から。」と言うも、今から出勤するように言われる。出勤した音は、早速お風呂の掃除をすることに。
その仕事の帰り道のバス停で、先日のバス車内で会った母子がいた。乗るのをためらう母親に「乗らないんですか?」と聞く音。「混んでるようなので。多分この子泣きます」と母親はバスに乗るのをためらうも、寒いから一緒に乗るよう勧める音。
その後、同じバスに練が乗車してきた。バスの中で、やはり赤ちゃんは泣き始めてしまう。バスが揺れ、座っているサラリーマンににぶつかりそうになる母子に、そのサラリーマンがチェと舌打ちをする。
「いいんですけどね、なんでこんな時間に子供連れてバス乗ってんのかなって。世間の人どう思うのかなって」と文句を言う男に、「ごめんなさい」と代わりに謝る音。
泣き止まない赤ん坊。「何かこっちが悪者になって嫌だな、ちょっと向こうへ行ってもらえますか」と言われてしまう。車内を移動しようとした時、信号が黄色に変わり、ブレーキを踏んだ拍子に車内が大きく揺らぎ、音は押されて転んでしまう。
音が抱えていたバックからは洗濯物が散らばり、下着があるのを見た若い乗客が下着を手に取り騒ぎだす。バスの車内は、音に対しあざ笑う客のほか、携帯で写真におさめる客もいた。そんな光景を見かねた練は、乗客から下着を取り上げる。
「なんも面白くねぇ、なんも面白くねぇ...。」「面白いことなんかねぇ、人が転んだだけだべ」と言って練は、床に散らばった洗濯物を拾い集めると、黙ってうつむき音と並んで立つ。練の横顔をそっと見つめる音。
バスを降りた音は、練にお礼を言う。「ありがとうございました、おやすみなさい」そう言って別れる音に対し、「洗濯ですか?なら静恵ばあちゃんちでするといいと思います」「先に行っててください、買い物してきます、話したいことあるんで」と練は軽く会釈をしその場を立ち去る。
音が静恵ばあちゃんちで洗濯をしていると、スーパーの袋を手にした練が帰ってきた。「何作るの?」と聞く音に、「座ってて」と練は言い、たこ焼き器を取り出し、下ごしらえを始める。
木穂子が練のアパートへやってくる。郵便受けに入れてある合鍵を見つけた木穂子は嬉しそうな表情で練の部屋に入る。部屋には練が買ってきた現品限りの電気ストーブが箱に入ったまま置いてあった。
たこ焼きを焼く練。練は祖父(田中泯)と地元の思い出話をする。「行ってみたい」と話す音に練は「一緒に...。」と言いかけ途中で辞めてしまう。そして練は今の想いを音に話す。
「あなたのこと、好きになりました」
「好きで、好きで、どうしようもないくらいになりました」
「いつもあなたのことを想っています」
「それを、そのことを諦め舐めなきゃいけないことは、苦しい」
「杉原さん、今日まで冷たくして、ごめんなさい」
「明日からまた同じことします、ごめんなさい」
そう話す練に、音は涙ぐみながら頷く。
その後二人は、仲良くたこ焼きを食べその場を後にする。その帰り道、音は木穂子とすれ違い、互いに挨拶をする。音は練のことを諦めなくてはいけないと言う想いから泣きながら帰路につくのであった。
場面は変わって、東京タワーがすぐ近くにあるビルの屋上に泣きながらうずくまる小夏の姿があった。そこに顔中がアザだらけの春太がやってきた。小夏がスカウトされたモデル事務所の人たちから小夏を取り戻すためにできた傷である。
ここまでしてくれる春太に対し、小夏は「私、春太のこと好きじゃないよ」と伝える。春太は「好きじゃなくていいから、僕と一緒にいて」「その代わり僕が小夏ちゃんの恋を叶えてあげる、練くんを君のものにしてあげる、僕と契約しよう」と伝え小夏にキスをする。
自宅に戻ってきた練、そこには木穂子が待っていた。玄関で互いに「おかえり」と言い合い、抱きしめ合う二人。練の視線の先には先日購入した電気ストーブが目に入るも、再び木穂子のことを強く抱いた。
音は自宅に戻って、泣いた顔を綺麗にすべく台所で顔を洗っていた。そこに一本の着信が入る、朝陽からだった。
朝陽は電話で音にこう告げる。「急で申し訳ないんだけど、君に会いたいんだ」
『いつ恋』第4話 視聴率
ドラマ『いつ恋』第4話の平均視聴率は8.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でした。
『いつ恋』第4話 出演者・キャスト
ドラマ『いつ恋』第4話の出演者・キャストを紹介します。
杉原音………有村架純
曽田練………高良健吾
日向木穂子…高畑充希
井吹朝陽……西島隆弘
市村小夏……森川葵
中條晴太……坂口健太郎
神部正平……浦井健治
井吹和馬……福士誠治
加持登………森岡龍
船川玲美……永野芽郁
丸山朋子……桜井ユキ
佐引の元嫁...西山繭子
西野美織……林田岬優
佐引穣次……高橋一生
柿谷嘉美……松田美由紀
井吹征次郎…小日向文世
ほか
『いつ恋』第4話 感想・印象に残ったシーン
ドラマ『いつ恋』第4話の感想・印象に残ったシーン(セリフ)を紹介します。
こちらは『いつ恋』第4話のネタバレを含みます!!
練と木穂子はお似合いのカップル!?
不倫相手に暴力を振るわれ意気消沈し、練に対する想いに自信を無くしてしまった木穂子でしたが、そんな木穂子を練は優しく受け止めます。
「木穂ちゃんは、木穂ちゃんです」
このシーンを観てると、練と木穂子もお似合いのカップルなのかな?と思ってしまいますが、音と練の恋の行方を応援したい自分にとってはとても複雑な気持ちになってしまったシーンでした。
「好きでした」
音に冷たい態度をとったままの練でしたが、その気持ちが居た堪れなくなり、音に対してようやく話しかけました。
そして音が先日食べられなかったたこ焼きを作ってあげるのですが、そこで練は音に対して今の正直な気持ちを告白します。
「杉原さん、あなたのこと、好きになりました」
「好きで、好きで、どうしようもないくらいになりました」
「いつもあなたのことを想っています」
「それを、そのことを諦め舐めなきゃいけないことは、苦しい」
「杉原さん、今日まで冷たくして、ごめんなさい」
「明日からまた同じことします、ごめんなさい」
「ごめんなさい、好きでした」
音に対して、正直に「好きになった」と告白する練。しかし、練には木穂子という彼女がいるため、その恋を諦めなくてはいけないことを伝えるシーンでは涙が止まりませんでした。音が練の手を握るも、練は握り返す事なく離すところでは、音の気持ちを思うと胸が締め付けられました。
「私、春太の事好きじゃないよ」
モデル事務所に騙されそうになった小夏に体を張って助けた春太ですが、顔中あざだらけの春太に対して小夏はこう話します。
小夏「私、春太の事好きじゃないよ」
春太「知ってる。東京の夜は明るいな、もっと暗くていいのに」
小夏「ごめんね、私が好きなのは......」
春太「好きじゃなくていいよ、好きじゃなくていいからさ、僕と一緒にいて。その代わり僕が小夏ちゃんの恋を叶えてあげる。練くんを君のものにしてあげる。僕と契約しよ」
体を張ってまで、小夏を助けた春太。しかし小夏は春太のことより練のことが好きだという。
自分の恋が実らない状況でも、小夏の気持ちを汲み取り応援しようとする春太の姿には、どこ悲しくもありますが、この2人の恋の行方は今後どうなっていくのか非常に注目です。
主演:有村架純・高良健吾
脚本:坂元裕二
『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』は第1話から最終話までFODプレミアムで視聴可能です。
※新規登録なら2週間無料!
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『いつ恋』第4話のまとめ
今回の『いつ恋』第4話では、練と木穂子の関係、そして練と音の関係と観ててとても複雑な気持ちになりました。
ただ恋に対して真剣に向かい合い、思ったことを素直に伝える練の姿には胸が締め付けられます。
今後の展開も楽しみですね。
今回の記事では、
- ドラマ「いつ恋」第4話のあらすじ
- ドラマ「いつ恋」第4話の視聴率
- ドラマ「いつ恋」第4話の出演者・キャスト
- ドラマ「いつ恋」第5話の感想・印象に残ったシーンの紹介
を紹介しました。
その他にも『いつ恋』のあらすじ(ネタバレ)や感想の記事も多数書いていますので、気になった方は是非ご覧ください♪
『いつ恋』のあらすじ(ネタバレ)や感想の記事はこちら
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