2023年1月3日に放送されるNHK時代劇ドラマ『いちげき」
このドラマに原作や原案となる作品はあるのでしょうか?
今回はNHK正月時代劇『いちげき』の元ネタとなった原作や原案について紹介します。
『いちげき』の原作は?
NHK正月時代劇『いちげき』の原作はあるのでしょうか?
ドラマ『いちげき』は「コミック乱」(のちに「コミック乱ツインズ」に移籍)にて、2016年6月号から2020年12月号まで連載された松本次郎さんの漫画『いちげき』が原作となっています。
ーあらすじー
幕末期、江戸を騒がせていた勤皇浪士(王や天皇に忠義を尽くす武士)を自称する者や薩摩藩士による御用盗に対応するため、農民を集めて結成された特殊戦闘部隊”一撃必殺隊”の活躍を描いた物語。
舞台は大政奉還直後の江戸。勝海舟により「村の力自慢」や「大男」、「村一番の速足」や「機転の利く小男」などバラエティーに富んだ百姓たちが寄せ集められ、元新選組隊士の島田幸之介に特別な訓練をうけ、日に日に成長し初陣を飾る。
単行本としては全7巻が発売されています。
いちげき 1巻(漫画・松本次郎 著) | |
いちげき 2巻(漫画・松本次郎 著) | |
いちげき 3巻(漫画・松本次郎 著) | |
いちげき 4巻(漫画・松本次郎 著) | |
いちげき 5巻(漫画・松本次郎 著) | |
いちげき 6巻(漫画・松本次郎 著) | |
いちげき 7巻(漫画・松本次郎 著) |
また、漫画『いちげき』は永井義男さんの小説『幕末一撃必殺隊』を原案に描かれた作品です。
幕末一撃必殺隊(小説/電子書籍・永井義男 著) |
2002年に徳間書店より出版された小説で、現在は電子書籍でのみ購読が可能となっています。
著者である永井義男さんは歴史評論家ということもあり、史実に上手くフィクションを混ぜて話を展開させています。つまり、この作品で描かれる特殊戦闘部隊”一撃必殺隊”ならびに、登場人物の丑五郎(ウシ)や市造(イチ)などは実在しません。
作者の紹介
NHK時代劇『いちげき』の原作・原案となった作者について紹介します。
松本次郎
松本 次郎(まつもと じろう)
1970年8月20日生まれ
東京都出身
武蔵野美術大学造形学部彫刻学科を卒業。1992年の大学在学中に『LITTLE FEET -リトルフィート-』で『モーニング』第24回ちばてつや賞準大賞を受賞し漫画家デビュー。2001年より『月刊IKKI』(小学館)にて『フリージア』を連載。同作品は2007年に熊切和嘉監督により映画化された。2016年より『月刊コミック乱』にて『いちげき』を連載。2019年に同誌が休刊となったため、同年から『コミック乱ツインズ』に掲載誌を移して連載された。
主な作品
- フリージア(『月刊IKKI』2003年-2009年/全12巻)
- 女子攻兵(『月刊コミック@バンチ』2011年- 2015年/全7巻)
- いちげき(『月刊コミック乱』→『コミック乱ツインズ』2016年-2020年/全7巻)
永井義男
永井 義男(ながい よしお)
1949年4月20日生まれ
福岡県出身
東京外国語大学外国語学部インド・パキスタン語学科を卒業。大学卒業後は福武書店編集部に勤務。国際協力機構広報課勤務を経てフリーとなり、中国古典の翻訳や著述、コピーライター、エフエムジャパンのニュース・エディターなどを務める。アジア人口・開発協会で中国の人口と開発に関する調査研究に従事したこともある。
1995年に『深川猟奇心中』で小説家としてデビュー。1997年に発表した『算学奇人伝』で開高健賞を受賞する。時代小説のほか、江戸時代に関する評論の類も多い。
主な作品
- 算学奇人伝
- 剣術修行の旅日記
- 秘剣の名医 蘭方検死医 沢村伊織
まとめ
今回は、NHK正月時代劇『いちげき』の原作や原案について紹介しました。
- 『いちげき』は江戸時代の特殊戦闘部「一撃必殺隊」の活躍を描いた作品
- ドラマ『いちげき』の原作は松本次郎さんの漫画『いちげき』
- 漫画『いちげき』の原案は永井義男さんの小説『幕末一撃必殺隊』
- 『幕末一撃必殺隊』はフィクション作品のため、一部の人物は実在しない
NHK正月時代劇『いちげき』は人気幕末漫画のひとつである『いちげき』を宮藤官九郎さんによって脚色されドラマ化された作品です。宮藤官九郎さんと言えば、連続テレビ小説『あまちゃん』や、大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』などといった話題作も手掛けた人物なので、どのような面白い時代劇に表現されているの楽しみですね。
その他にも時代劇『いちげき』に関する記事を掲載しています。
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