2021年12月29日にNHKドラマ「岸辺露伴は動かない」第2部の最終話である第6話『六壁坂』が放送されました。
2021年に放送された今回の第2部は第4話の『ザ・ラン』、第5話の『背中の正面』と2つのストーリーが六壁坂に繋がって、視聴者の間では大変話題となっています。
第6話のタイトルでもある『六壁坂』の名前の由来にはどういったものがあるのでしょうか?
今回は、その経緯や考察について紹介します。
第6話「六壁坂」の名前の由来は?
ドラマの第6話で放送された『六壁坂』は、原作「岸辺露伴は動かない」第1巻の2番目(エピソード#02)に収録されています。(全2巻8エピソード)
『六壁坂』と聞くと、六つの山に囲まれた地域にある坂なのかな?と想像する方も多いと思いますが、実際の名前の由来は何なのでしょうか?
実は、『六壁坂』の名前の由来(ネーミング)については、作者の荒木飛呂彦先生が実際に語られています。
短編に臨む時の心構えは、いつの時代も「青春とはホラー」。これが目指す目標だ。
『六壁坂』は本当に不気味だと思う。そして、ここに出てくる「生き物」は、書いている途中で、だんだん、この日本のどこかに実在しそうな気分になってきて、ヤバかった。
それにしても「六壁坂」というネーミングはなぜ「六壁坂」にしたのだろうか?全然記憶にないんです。スミマセン。本当にヤバイ。
このように作者の荒木飛呂彦先生は、『六壁坂』の名前の由来(ネーミング)について、「全然記憶がない」と話されています。
つまり、
「六壁坂」の名前の由来は分からない。
ということになります。
荒木飛呂彦先生がその後、『六壁坂』の名前の由来ついて何か思い出して語っていれば解決していますが、現時点では語られていないようなので真相は闇のままです。
とても残念ですが、もしかしたら、荒木飛呂彦先生は岸辺露伴のスタンドである”ヘブンズ・ドアー”によって「六壁坂の名前の由来に関しての記憶を全てなくす」と書かれたのかもしれませんね!?
数字の六(6)がキーワード?(考察)
では、荒木飛呂彦先生が忘れてしまった「六壁坂」の名前の由来について、自分なりに考察してみたので紹介したいと思います。
色々と調べていくと、数字の6というものは色々な意味を持つ数字であることが分かりました。
例えば、仏教においては六道(ろくどう)という言葉が存在します。
六道
仏教における六道とは、天上道、人間道、地獄道、修羅道、餓鬼道、畜生道の6つを指し、人の魂は生前の業によりこの6つの世界で輪廻転生を繰り返すとされている。
他には、六根清浄(ろっこんしょうじょう)という言葉もあります。
六根清浄
六根清浄とは、心身が清らかになることを示す仏教用語。 六根とは視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚の五感と意識を合わせた6つを指す。
このように仏教において「6」という数字は万物の根源を表します。
この他にも、六道銭や六文銭(真田家の家紋)、六波羅蜜寺など日本において「6」は積極的に使用されて、どちらかと言えばいい意味として使用されているように思えます。
一方、キリスト教での「6」という数字は、完成を意味する「7」という数字に対し1つたりない=不完全を表し、いい意味としては使用されていません。
そして、「666」はヨハネの黙示録に記された「獣の数字」ということで不吉とされています。
もう一方で、西洋においては六芒星(正三角形と逆正三角形を重ね合わせたマーク)と呼ばれる魔除けに使用されるシンボルマークがあります。この六芒星は日本でも馴染みがあり、伊勢神宮では籠目紋(かごめもん)と呼ばれ同じく魔除けの意味として使用されています。
補足
ドラマ「岸辺露伴は動かない」の第5話『背中の正面』では、黄泉比良坂で”かごめかごめ”が流れたときに振り返ると、、、といったストーリーですが、”籠目紋”と”かごめかごめ”がリンクしているのか?とも思ってしまいます。
このように数字の「6」には様々な意味があり、「六壁村」は輪廻転生され万物の根源の地であり、不吉な魔物が存在し、六という数字で魔除けの役割りを果たすために命名されたといったような意味合いが含まれているのではいでしょうか??
以上が、「六壁坂」の名前の由来についての考察でした。
『六壁坂』の名前の由来に関しての世間の考察は?
『六壁坂』の根前の由来に対しての世間の反応を紹介します。
70年代野郎がカットされていたけどスムーズだったのでヨシですわ、やっぱ六壁坂好きだわ。なんで六壁坂というネーミングにしたんだろうとあったけど(あとがき的なので)、周りに山が6つなのはなるほどとなった。まあそこに至るまでのネーミングの話だろうけど
— 卵殻 (@zattaM9) December 22, 2021
https://twitter.com/Low_tension/status/1475618373832933378
六芒星の6!仮説として面白そうですね😳六壁坂は地名でもあり、妖怪そのものの名前でもあったので、不吉な数という意味ではあるかも知れませんね!
不吉と言えば、現実で地名に特定の字が付くと災害が多かった場所になるとか聞いたことありますが色々考えさせられますね😌— ヨなぐニ (@momihara101064) December 27, 2021
皆さん色々な考察をされていて面白いですね。
六を陸奥(睦)と置き換える考えも面白いですね。六十進法という天文学的な考えは奥が深すぎて分かりません、、、。
以上の事を踏まえると、やはり『六壁坂』は六つの山に囲まれた坂(村)以上の意味が含まれているように感じます。
まとめ
今回は、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない」の第6話として放送された『六壁村』の名前の由来について紹介しました。
作者の荒木飛呂彦先生が「忘れた」というのが本当に不気味ですが、6つに山に囲まれている以外にも、輪廻転生を繰り返すとされる考えの『六道』、心身清らかにするための『六根清浄』、キリスト教で不吉を意味する『数字の6』、魔除けのシンボルである『六芒星』など様々な意味合いがありそうです。
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