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ククルスドアンの島はなぜ作画崩壊した?その理由について紹介!

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ククルスドアンの島はなぜ作画崩壊した?その理由について紹介!

ガンダムシリーズ史上、作画崩壊の回として有名な「ククルス・ドアンの島」

なぜ作画崩壊が起こってしまったのでしょうか?

今回はテレビアニメ『機動戦士ガンダム』第15話の「ククルス・ドアンの島」で作画崩壊が起こってしまった理由について紹介します。

「ククルス・ドアンの島」とは?

「ククルス・ドアンの島(しま)」とは、1979年に7月14日に放送されたテレビアニメ『機動戦士ガンダム』第15話のサブタイトルです。

2022年6月には、ガンダム史上初のリメイク作品として劇場アニメ「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」が公開されました。

「ククルス・ドアンの島」とは?

それでは簡単にあらすじを紹介します。

「ククルス・ドアンの島」のあらすじ

ガンダムの訓練中にホワイトベースが地球連邦軍からの緊急信号をキャッチする。アムロはコア・ファイター(小型戦闘機)で見回りに出かけ、とある小さな島に到着する。するとそこには、不時着した戦闘機の中に縄でシートに縛り付けられた連邦軍の兵士2名がいた。アムロが負傷した連邦兵の応急手当てを施していると、突然敵意を抱く幼い子供3名とドアンと呼ばれる男が乗ったザクが現れる。コア・ファイターに乗り抗戦を試みるアムロだったが、ドアンの乗ったザクに攻撃され気を失ってしまう。

丸太小屋のベットの上でアムロが目を覚ますと、外には畑仕事をするククルス・ドアン、ロラン、先ほどの子供たちがいた。アムロは隠されてしまったコア・ファイターの在処をドアンに聞くも教えてもらえず自力で島中を探し回ることとなった。しかし、コア・ファイターを見つけることが出来ずに島で一晩過ごすことになる。

翌日、ジオン軍のザクが島に攻めにやってきて、アムロや島の子供たちに容赦無く攻撃を仕掛けてくる。ドアンとアムロは滝の裏に隠してあったザクとコア・ファイターで抗戦するも、アムロは一旦ホワイトベースに帰還しガンダムに換装して再出撃をする。しかしドアンはアムロを制止し、ザク同士の戦いがはじまる。

実はドアンはジオン軍の脱走兵であり、島で一緒に暮らす子供たちの親は自分が撃った流れ弾で殺してしまったのだと告白する。子供たちも殺せという上官の命令に反抗したドアンは、子供たちを連れてこの島へ逃げ延びてきたのだった。

ドアンのザクは被弾しながらもジオン軍のザクを格闘によって倒す。戦いのあと、更なる追手に不安を隠せないドアンに対しアムロは「あなたの体に染み付いている戦いの匂いが、追跡者を引きつけるんじゃないんでしょうか?」と言い放ち、ドアンのザクを投げつけ海中へと沈めるのであった。

「ククルス・ドアンの島」作画崩壊シーンまとめ

「ククルス・ドアンの島」の作画崩壊シーンをまとめてみました。

スマートすぎるザク

全体的に線の細いスマートなザクです。また体全体のバランスも違和感があります。

面長ザク

普段のザクに比べかなり面長な作りになっている通称ドアンザクです。(実際はザクⅡ)

超人ザク

アムロが操縦するコア・ファイターから発射したミサイルを投石という手法で見事に破壊したシーンです。

迎撃艦ミサイルでも破壊することは難しいといわれるザクをいとも簡単に正拳突き仕留めるシーンです。

お粗末な体勢のガンダム

ホワイトベースのクルーであるリュウ・ホセイにも「まったく•••ガンダムのこんな姿見たくもないな」と言われてしまったお粗末な体勢のガンダムです。

変顔ガンダム

ガンダムと言っていいのか?もはや芸術的な変顔のガンダムです。

超人ガンダム

およそ50〜60トンはあると言われているザクをいとも簡単に持ち上げて海へ投げ捨てるガンダムです。

ガンプラみたいなホワイトベース

海に浮かぶホワイトベースがガンプラみたいに整ったフォルムになっています。

「ククルス・ドアンの島」はなぜ作画崩壊した?

それでは、「ククルス・ドアンの島」ではなぜこのような作画崩壊が起こってしまったのでしょうか?

作画崩壊の理由については以下のような原因が考えられます。

理由その1.未熟なスタッフによる技術力不足
理由その2.納期不足(人手不足)
理由その3.作画監督の安彦良和氏の入院

まず考えられるのは、未熟なスタッフによる作画の技術力不足です。

スマートザク、面長ザク、変顔ガンダムなど、普段のイメージとはかけ離れた作画は、単純に当時のスタッフの技術力が低かったのではないかと考えます。

続いては、納期不足(人手不足)です。

テレビアニメは毎週放送されるため、1週間で1話分(約30分)の制作をしなくてはいけません。現在のアニメに比べ描写が少ないとは言え、かなりのスタッフがフル稼働してやっと間に合う仕事量です。納期や人手不足によって1枚の絵コンテに費やせる時間がかなり限られていたため、じっくりと描いたりチェックする時間がなかったのではないかと考えられます。

最後は、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイン及び作画監督を務めた安彦良和氏の入院です。

安彦和良氏は、テレビシリーズ制作中に病気(胸膜炎)を患い5ヶ月ほど入院しています。その為、シリーズの後半である最後の10話(全43話)には参加していません。「ククルス・ドアンの島」は第15話なので安彦和良氏が入院する以前のことですが、あまり体調がよろしくなくチームに支障が生じていたのではないかと考えます。

また安彦和良氏の入院中は、代わりに作画監督になった富野由悠季氏がやむを得ず自ら原画を描いていたようです。

安彦和良氏は以前のインタビューで「時間も人手も全く足りなかった」と答えていらっしゃっています。

まとめ

今回はテレビアニメ『機動戦士ガンダム』第15話「ククルス・ドアンの島」の作画崩壊の理由について紹介しました。

作画崩壊が起こってしまった背景には色々な事情があったんですね。

アニメにはコアなファンがたくさんいるため、どうしてもシビアな目で見られてしまいますが、今となっては後世にも語り継がれる伝説的な回としてファンの心にしっかりと刻まれているのではないでしょうか??

最後までお読みいただきありがとうございました。

同じく作画崩壊が話題となったテレビアニメ『名探偵コナン』についての記事も掲載しています。

あわせてお読みいただけると嬉しいです。

『名探偵コナン』の作画崩壊についてはこちら

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